目指せ、自転車星人!

何歳までも自転車生活

かすいちプラス140km+自走+輪行

10月6日日曜日

 
水戸の自宅を自走で午前4時30分出発。大戸のコンビニで小休止し終わる頃ようやく夜が明けた。今日は土浦と麻生辺りで短時間降雨があると予想してきた。
 
県道18号を秋葉で離れ、茨城空港をかすめるルートを初めて選ぶ。新しいルートは往路44kmの大きなモチベーションだ。県道8号を横切ってしばらくすると霞ヶ浦が目の前に広がる。雄大な景色にテンションが上がる。

国道は避け、旧道をたどるうちに湖岸路に上がった。道の駅たまつくりを通過し、霞ヶ浦大橋を渡る。小休止1回でかすみキッチンに6時36分頃到着。ボトルに水を足し、スタート準備を整える。そばに白いウインドブレーカーをかけたロードバイクが立ててあったのが印象に残った。
6時45分ツール・ドのかすいちプラスを起動しスタートのチェックイン。湖岸路ではなく県道に沿って行く滑り出しだ。この県道は1月に逆方向から走ったことがあり雰囲気に慣れている。路面は少し荒いがスピードを落とさないように意識していく。
 
PC1霞ヶ浦環境科学センターへちょっと登ってチェックイン、すぐ戻って下りPC2武井れんこん農園でチェックイン。ハス田の間の農道を通って湖岸路に上がり、土浦を目指す。予想どおりポツポツと降ってきた。りんりんポートの手前で本降りになり、一旦停まってウインドブレーカーを着た。りんりんポートは始業時間が私にとっては遅く、当分中に入ることはなさそう。幹線道路沿いのコンビニで補給食を補充。
 
PC3霞ヶ浦総合公園に差し掛かるとオランダ風車が見えた。道路沿いにサイクルスタンドがある。かすいちキャンペーンのチェックポイントはサイクルラックのあたりでチェックインできるようなので、GPSに振り回される前にサイクルラックのところでチェックインを試みると良いと思う。無事チェックインできた。
 
美浦村に入ると雨は小止みになったが風が強まってきた。1時間くらい雨の中だったか。神社のところで停まりウインドブレーカーを脱ぎ補給食を摂るが物を飛ばされないように確保するのに一苦労。社に向かって無事に完走し認定が受けられ、帰宅できるようお参りした。ほどなく湖岸路を離れ、内陸の一般道で半島をショートカット。風が弱まる。古渡のコンビニには寄らずに少し先のPC4和田公園を目指す。この辺りは風景が単調で風が横なぐり、湖面からの水しぶきを浴びながらの走行でちょっと辛かった。
 
PC4もチェックインできた。小休止し水の補充。何人かロードバイクの男性がいるが同じイベントに参加しているのかどうかわからないので、あいさつだけしてすぐ再スタートした。時間的には予定より50分くらい先行している。
今年4月の初めてのカスイチの時とは異なり稲敷大橋は渡らず、水資源機構のところの水門橋で新利根川を渡る。ここには昨年西浦のダムカードをもらいに来た。ここからしばらくはそのときの逆走ルートになるので、経験は無駄にならないんだなあ、と感慨深い。でも油断するとルートミスをするので、知っているところほど気を付けないと。圃場の道路を整備中なのか見たことのない低斜度標識があり、思わず止まって撮影。
利根川沿いに出た。堤防上は草が伸びていて強風でなびいた草に行く手が遮られる。ギヤなどに草を噛み込まないよう注意して走行し、水郷大橋をくぐってから階段で橋上に自転車を押して上がり強風にめげず利根川を渡った。
 
千葉県香取市の佐原の川沿いに発展した古い街並みの奥がPC5。伊能忠敬の名前がついた橋のところで折り返し、道の駅水の郷さわらPC6に向かう。
水の郷はバスフィッシングのオールスタークラシックの会場になる。釣り番組を見ていてバスフィッシングに興味を持ち、応援しているアングラーも何人かできた。
PC5に続きPC6もチェックインできた。
ここに来るのは千葉ブルベ300km以来8年ぶりかな。春先でひどい土ぼこりと杉花粉のブルベだった。堤防を自転車ごと転がり落ちる人をたくさん見たほどの強風下銚子まで走り、九十九里浜を端まで南下しさらに南の御宿から山越えしてスタート地点の袖ヶ浦に深夜戻るという20時間のすごい体験をした。
さて、現在時刻は午前11時で予定より1時間貯金できている。手持ちの補給食を少し食べて、すぐに茨城県側に戻る。
 
がっつり炭水化物中心の昼食をとると血糖値が上昇する。走り出すとアドレナリンなどのせいで血糖値は比較的高めのまま推移する。ところがPCなどですぐに止まると緊張が解けて血糖値が急降下してしまう。この落差が大きいと機能性低血糖症状を起こし、血糖値は正常範囲でお腹は空いていないのに体調はハンガーノックということが起こってしまう。サイクリング中の昼食後眠くなったり、元気のなくなる人は昼食は摂らずロードレース選手と同じように補給食でつないで行き、なるべく止まらずゴールしてからタンパク質多めの食事をゆっくりしっかり摂ったほうが良いと思う。(早めにブドウ糖負荷検査を受けてほしい)
 
このような体調維持の工夫と時間節約の一石二鳥で私は今日のように時間制限があり、さらに強風等で負荷がかかり気味のライドでは昼食休憩はとらないことにしている。
特に長めのチャレンジ中は昼食より自転車で走り続けること自体を私は楽しみたい。完走も譲りたくない。余裕を失うことは極力排除して、計画通り手堅くマネジメントしていくことが充実感と満足感をひきだしてくれるように最近は感じる。
 
PC7水郷あやめ公園で小休止。風は暴風といっていいくらい強い。遮るもののない区間では時速15kmがやっとになった。常陸利根川に出て川沿いに北上する。北利根橋を渡って霞ヶ浦の湖岸路に戻り、PC8あそう温泉白帆の湯のコテラスに向かう。予想どおりこの区間でも30分くらい降られ、ウインドブレーカーを着たり脱いだりした。
 
霞ヶ浦の東側湖岸に沿って北上するのは2回目。乏しい経験だが、実際に走って距離感を把握できているのは精神の安定にモノを言う。でも心の中ではめちゃくちゃ頑張って今朝通過したPC9道の駅たまつくりを目指しペダリングした。チェックインしてから観光物産館で、なまずのパティをはさんだハンバーガー『なめパックン』を注文する。残り35kmちょっと、強風でも一時追い風気味になるので所要2時間30分。現在時刻は13時過ぎでタイムリミットまであと4時間弱だから、大きなトラブルがなければ完走は問題ないだろう。
テラス席でなめパックンを完食し、自転車のところに戻った。すると見覚えのある白いウインドブレーカーを着た新城幸也似の男性がやって来た。私はかすいちキャンペーンを走っているんですが、と声をかけるとやはり140にチャレンジしているという。風が強いのに相当参っている様子だ。あと40kmないくらいだから脚を回していれば着きますよ、と励まして先行。たぶんまた後で会えると思います、と言い残した。
 
バッテリー節約のためツール・ドを一時停止していた。走行再開しようとしたができなくなっている。何度か繰り返したがルート表示に戻らないので、走行中止ボタンを押し、セッションを切った。このようなこともあろうかと、時代遅れのコンパクトデジカメを重いが持参し、各PCを撮影して進んできた。
ここから先は、ルートラボでルート表示させ走る。ヘッドアップする簡易地図を表示してくれるGPS内蔵サイコンを併用し、現在位置を確認しながら、写真はデジカメに集約する。
かすいちキャンペーンは完走認定を人間が行うので、このやりかたができる。アプリが再始動しなくなるトラブルは多いと聞くが、iOS版はもっと安定してほしい。バージョン13にアップデートしてからがだめなのか? 当分機械認定だけの他ルートにはチャレンジしたくない気持ちが強くなる。
霞ヶ浦の北湖岸を東風に押されて快調に進む。途中、筑波山を臨む絶景ポイントPC10で撮影してからすぐの高浜で快適走行は終わり。また横風か向かい風。一旦集落のある丘に誘導され、PC11古墳公園でも撮影と小休止。そこから平地に降りると狂風に木の葉のようにもみくちゃにされた。転ばないように進むのが精一杯。最後の最後にヤラレまくってよろよろと歴史博物館に向かって登る。ここの連続する坂は6年前かすみがうらエンデューロ観戦で来た時に登った。
PC12歴史博物館は1月に来たとき事務室の人といろいろ話し、自転車にも乗るということだったがもう今日は無理。外観の撮影だけして、急坂を転がるように下り、ゴールのかすみキッチンに戻った。
15時30分だったので平日の16時リミットでも間に合うとはいえるが、残り30分と残り1時間30分とでは後半のストレスのかかり方が比にならないので、やはり長いふたつのかすいちを楽しく完走するには17時リミットの日にチャレンジすることをお勧めしたい。
 
かすみマルシェの女性は認定作業に慣れていて、アプリが止まったことを説明し、たまつくり以降のデジカメ写真を順に示すとさっさと完走記録を隠しコマンドを使って書き込んでくれる。GPSの走行記録を提示するとかいうややこしいことをしなくて済んでよかった。
 
温かいものを食べたく、川エビを使ったポタージュのようなビスクというスープを注文したところで、先ほどたまつくりで別れた新城幸也似の彼が戻ってきた。古墳の後の爆風はひどかったですねえと笑い合った。どこで認定を受け付けてくれるのか聞かれたので、カウンターのお姉さん方で大丈夫ですよ、と教えた。
 
温かいビスクを飲んだら雨風で冷えた身体があたたまり元気が出た。残っていたおにぎりなどを全部食べ、最寄の神立駅まで初見の道を16km走り、明るいうちに輪行パッキング。列車を降りて自転車を組み直し、日が暮れて真っ暗ななか自宅までさらに5km走り18時30分に無事帰宅した。
輪行袋や金具はサドルバッグに詰め込んであったのでチャレンジ中も気にならなかった。
 
本日の総走行距離は204kmであった。
時間に制約のあるやや長いライドでも、どこも痛まず雨風も楽しみ元気に帰って来られた。出来るだけ長くこのパフォーマンスを維持していきたい。
自転車の楽しさや可能性を伝えていきたい。
努力を続けよう!